UOで人狼

2004年ごろ「ROBINのまんがコーナー」で公開していたものを再アップしました。
このルールは2004年の発案時に個人的に提案した遊び方であり、公式ルールではありません。

現在は公式サイトにてサポートが行われている模様ですので、詳しくはそちらをご確認ください。→ 汝は人狼なりや? in UO

「ウルティマオンライン」は、EA GAMES社のオンラインゲームです。
「汝は人狼なりや」(LUPUS IN TABULA)はdaVincのカードゲームです。

UOで人狼

とってもおもしろいカードゲーム「汝はは人狼なりや?」をベースした、ブリタニアでの遊び方です。
ここに書かれているものは、「正式な遊び方」というものではなく、あくまで個人的な提案です。
もっと面白くする工夫や新しい要素を取り入れてみて、自由に楽しんでみるといいですよ。


■どんな遊び?

舞台設定などは、カードゲームの「汝は人狼なりや?」と同じです。

村人の中に人狼が混じっています。昼間は村人の姿をしており、正体はわかりません。
夜になると正体をあらわし、村人を次々と殺していきます。


村人たちは、昼間の会議で人狼が誰かを見破り生き延びましょう。
人狼は、正体がばれないように嘘をつきながら、村を全滅させましょう。

嘘をついて人を信じさせて裏切る。そんな人がいる状況で、いかにして生き延びるかというゲームです。


■用意するもの



・デッドリーポイズン(人数分)
殺された人が死ぬための毒です。一人一つづつ持ちます。狂人のみ、夜に密室で自殺することができます。
死に方は、実際に死ぬのではなく、白ローブに着替えてそれを死人の証とする方式でも構いません


・クマ帽子(2つ)
人狼の人はこれを持ちます。誰かを殺すときには、クマ帽子をその人に渡し、トレードウインドウが出た時点で殺したことになります。
人狼が人狼に対して使っても殺すことはできません。


・リコールルーン(1つ)
十字架の代わりです。牧師はこれを持ちます。クマ帽子のトレードウインドウが出たら、リコールルーンをそのトレードウインドウに置くことで死を回避できます。
1回しか使えません


・空瓶(1つ)
聖水の代わりです。祈祷師はこれを持ちます。クマ帽子のトレードウインドウが出たら、空瓶をそのトレードウインドウに置くことで、逆に人狼を倒せます。
1回しか使えません


・剣(1つ)
狩人はこれを持ちます。誰かを殺すときには、剣をその人の渡し、トレードウインドウが出た時点で殺したことになります。
クマ帽子のトレードウインドウが先に出たら、既に人狼に殺されているので、使っても効果はありません。
クマ帽子と剣は先に出したもの勝ちです。


・バックラー(1つ)
鏡の代わりです。霊能者はこれを持ちます。
誰かに対してこれを使うときには、バックラーをその人に渡し、トレードウインドウが出た時点で使ったことになります。
使われた人は霊能者に正直に正体を明かさないといけません。


■遊び方の手順(基本偏)



・配役決め
司会の人が配役を決め、各人に個別に伝えます。その際に役に必要なアイテムを渡します。

司会「まず広場に1列に並んでください。みなさんの配役を伝えますので、左端から一人ずつ部屋に入ってきてください」
司会「あなたは村人です。では、広場に戻って次の人をここへ呼んでください(全員に対して行う)」
司会「(人狼に配役を伝えるときのみ)あなたは人狼です。もう一人の人狼は○○さんです。では、広場に戻って次の人をここへ呼んでください」


*人狼は2人選出します。人狼のみ、もう一人の人狼が誰かをお互い教えてもらえます。
*一人ひとり部屋に呼ぶときは、特定の人だけ話が長かったりするとあやしまれますので注意しましょう。
*司会の人は、このような↓メモを作っておくと便利です。


SUKIYAKI
MIYU
dicca
FOUR
Ginger
Shaly
MAD
Kaori
QUALL
Memories
Sunafe
狂人
人狼
村人
祈祷師
人狼
村人
狩人
牧師
村人
村人
村人
←最初にこのようなメモを作って

死んだ人や無くなったアイテムを
このように消していきます。→
SUKIYAKI
MIYU
dicca
FOUR
Ginger
Shaly
MAD
Kaori
QUALL
Memories
Sunafe
狂人
人狼
村人
祈祷師
人狼
村人
狩人
牧師
村人
村人
村人



・昼間の会議開始
まずは昼間から始まります。皆で広場に集まり5分間話をします。嘘の主張をしても何を話しても構いませんが、持っているアイテムを見せるのは禁止です。

司会「それでは、5分間みなさんで話をしてください」
司会「5分経ちました。会議をやめてください」




・部屋の組み合わせ決め
夜に同室となる組み合わせを決めます。まず司会が誰か一人を指名し、指名された人は同室者を指名します。指名された人は同室を断れません。
時間がかからないよう、会議の間に司会が指名順を決めておきましょう。

司会「それでは○○さん、誰と同じ部屋にしますか?(全員が組になるまで行う)」
司会「組み合わせが決まりました。各組別々の部屋で夜を明かしてください。夜の時間は5分です。5分経ったら呼びに行きます」


*司会者が部屋割りのために誰かを指名する際には、ランダムに決めるようにしましょう。組み合わせに何らかの意図が感じられると、それが参加者にとってのヒントになってしまいます。
*また、同じ組み合わせが連続するのはなるべく避けたほうがいいかもしれません。

*奇数の場合は1組だけ3人になります。最後に余った人が最後に決まった組に入ります。
*各部屋の場所は、別の部屋の中の様子が見えないようにしましょう。




・夜の経過
夜の部屋では、何事も無ければ一晩明かすだけです。アイテムを持っていたら、そのアイテムを使う時間です。夜の時間は5分です。



・夜明け
夜が明けます。司会が各部屋をまわり、何かが起きていたらその内容を部屋の中で聞きます。その後部屋の人には広場へ集まってもらいます。
死んだ人は、部屋を出て以降は生者の前での発言は禁止です。広場では、生者とは離れたところに待機します。

司会「(各部屋をまわって)何か起きましたか?(死んだ人や使われたアイテムがあったらそれをメモ)」
司会「それでは広場へあつまってください(全部の部屋に対して行う)」
司会「(夜のうちに誰かが殺されたら)みなさん聞いてください。昨晩○○さんが死亡しました」





・夜の間に人狼が全滅した場合
夜の間に、何らかの形で人狼の最後の1匹が死んだ場合、広場で司会からその旨を伝え、ゲームは終了です。

司会「人狼が全滅し、村には平和が訪れました」




・昼間の会議開始
昼間の会議が始まります。村人は人狼の正体を見極めるために、人狼は正体を悟られないように、気をつけて会話を進めましょう。

司会「それでは、5分間みなさんで話をしてください」
司会「5分経ちました。会議をやめてください」




・人狼を決め付ける投票とリンチ
2日目以降は、会議の最後にリンチを行います。多数決で誰かを人狼と決め付けて殺します。

司会「それでは投票を行います。○○さん、この中で誰が人狼だと思いますか?(全員に対して聞く。もしくは他の投票方式で)」
司会「投票の結果、××さんがリンチにより死亡しました」


*得票数で同数1位が発生した場合、決選投票を行います。




・リンチにより人狼が全滅した場合
リンチにより人狼の最後の1匹が死んだ場合、広場で司会からその旨を伝え、ゲームは終了です。

司会「人狼が全滅し、村には平和が訪れました」




・部屋の組み合わせ決め
人狼が残っていて村人も全滅していない場合、これ以降は繰り返しです。勝敗条件は以下の通りです。


 -人狼がいなくなった時点で、村人の勝ちとなります。この場合、司会から「人狼が全滅し村は救われました」と告げられます。
 -村人が全滅した時点で人狼の勝ちです。この場合、司会からそのことが告げられます。
 -一定数の夜が空けた時点で残っている村人がいたら、村人の勝ちとなります。
 -狂人は、生きていても死んでいても、人狼が勝てば勝者です。


■それぞれの役割

役割 人数 目的 できること 遊び方
司会 1人 人狼の進行 --- ---
村人 3人以上 人狼を全滅させる。
もしくは一定期間生き延びる。
無し 昼間の会議では……
人狼らしき人がいたら疑いをかけましょう。
黙っていると、自分自身に人狼の疑いが強まるので注意しましょう。

誰が人狼かを見極め、夜にその人と同室にならないようにしましょう。

夜の密室では……
同室の人が人狼だと思ったら、まずは殺されないことを祈りましょう。
「自分は祈祷師でまだ聖水を持っている」と嘘をつくのもいいかもしれません。
「自分は狂人なので、明日の会議で皆を惑わそう」と言うのもいいかもしれません。
「自分を殺したら、あなたが人狼であると疑われる」と脅すのもいいかもしれません。

夜が明けたら……
生き延びたことを喜びましょう。
人狼 2人 一定期間で村人を全滅させる。 夜になると、同室の人を1人殺すことができる。
殺人を「パス」するのは、人狼一人につき1回のみ。
人狼は人狼を殺せない。
昼間の会議では……
自分が人狼であるとバレないように、発言に注意しましょう。
他の人に人狼の疑いが向くように仕向けましょう。
人狼は、他のもう一人の人狼が誰かを知ることができます。
もう一人の人狼の発言をサポートして、協力して皆を騙しましょう。

夜の密室では……
同室の人が村人だと思ったら、躊躇無く殺しにかかりましょう。

牧師だと思ったら、殺そうとすると正体がバレる恐れがあります。注意しましょう。
牧師に正体がバレてしまったら、明日の会議でつく嘘を考えておきましょう。

祈祷師だと思ったら、聖水で殺されますが、仲間の人狼のために犠牲になりましょう。
聖水は1回きりしか使えませんから。

狂人だと思ったら、自殺を上手く利用する方法を話し合うといいかもしれません。

自分と同じ人狼と同室になったら、会議でどのように皆を騙すか相談するといいでしょう。

最も重要な選択肢「殺さない」も有効です。
同室の人に、自分が人狼ではないと印象付けることができます。

夜が明けたら……
同室の人が殺されると当然疑いがかかります。
「自分は祈祷師で相手は人狼だった」
「相手が狂人で、自分は何もしていないのに自殺した」
などなど、嘘をついて正体がバレないように努力しましょう。

みなの前で牧師に正体をバラされたときはピンチです。
なんとか嘘をついて生き延びましょう。
牧師 1人 村人と同じ 人狼に襲われたとき、十字架を使って死を1回だけ回避できる。
人狼に襲われる前に十字架を使うことはできない。
昼間の会議では……
大体村人と同じです。

夜の密室では……
大体村人と同じです。
人狼に襲われたら、1回だけ十字架を使って生き延びることになります。

夜が明けたら……
大体村人と同じです。
前の晩に人狼の正体を知った場合は、皆にそのことを伝るといいかもしれません。
その際には、嘘だと思われて逆に自分に人狼の疑いがかからないよう注意しましょう。
祈祷師 1人 村人と同じ 人狼に襲われたとき、聖水を使って人狼を殺すことができる。
人狼に襲われる前に聖水を使うことはできない。
昼間の会議では……
大体村人と同じです。
聖水を持っていることを主張すると、聖水を使ってしまった後に人狼から狙われるでしょう。

夜の密室では……
大体村人と同じです。
人狼に襲われたら、1回だけ聖水を使って生き延びることになります。

夜が明けたら……
大体村人と同じです。
部屋に死体があると、まず自分が人狼であると疑われます。
一生懸命説明して、自分が祈祷しだと分かってもらいましょう。
狂人 1人 自分が死んでも人狼を勝利させる。 夜に自殺をすることができる。 昼間の会議では……
人狼の勝利のために、とにかく会議をかく乱しましょう。

夜の密室では……
同室の人が村人だと思ったら、いろんなことを話して惑わしましょう。
自殺をして、同室の人に人狼の疑いをかけるのもいいかもしれません。

相手が人狼だと思ったら、無駄に殺されないよう気をつけましょう。

夜が明けたら……
同室の人の正体について嘘の発言などをし、会議をかく乱しましょう。

■ルールの補足



・参加人数について
最低でも、司会者1、村人3以上、人狼2、牧師1、祈祷師1、狂人1、合計9人いると楽しめます。
人数が15人以上になったら、人狼と狂人を一人づつ増やして、人狼3、狂人2、とすると、ゲームの進行テンポが良くなります。
10人以上になった時点で適宜、狩人や霊能者を加えるといいと思います。
9人以下でも、狂人を2人にするだけで、夜が明けたら死人が発生するパターンが増えるので面白いかもしれません。
いろいろ試してみましょう。


・何夜遊ぶかについて
早く終わらせたい場合は最低でも5夜。これは、長く遊びたかったら増やしてもいいかもしれません。
期間が短いほど、人狼はあせって村人を殺しにかかるので、スリリングで速い展開になります。
目安として、参加人数から村人を引いた数が良さそうです。
ちなみに、過去2回のテストプレイでは、4夜、5夜で終わりました。


・人狼が殺人をしない「パス」について
上記の基本ルールでは「1回のみパス可能」としていますが、これも変えてみるとおもしろいかもしれません。
パスが何回でも使えてしまうと、ゲームの展開が遅くなりがちですが、推理は少し奥深くなりそうです。
パスを全面的に禁止すると、夜になるとほぼ確実に殺人事件が起きるため、スリリングでテンポの早いなゲーム展開になります。


・リンチ投票の方法
司会者が「○○さん、この中で誰が人狼だと思いますか?」と聞いて回ると、時間はかかってしまいますが、誰が誰を疑ってるかがヒントになります。
各人が本に誰かの名前を記入し司会者に渡す方式だと、時間の短縮ができます。投票者が誰だかわからないのも、また別の面白さがあります。


■禁止事項



・死んだ後に、生者に聞こえる発言は禁止です。幽霊同士で、継続しているプレイの邪魔にならない発言は構いません。

・自分が持っているアイテムを地面に落として見せたり、前述の使用タイミング以外で他人に渡して見せたりしてはいけません。

・snoopingスキルの使用は禁止です。その他、ゲームの進行に必要の無い戦闘行為その他も禁止です。

・死体の中身をルートして見ることは禁止です。

■アドバンスな遊びかた



・狩人の導入

役割 人数 目的 できること 遊び方
狩人 1人 村人と同じ 夜になると、同室の人を1人殺すことができる。
殺さなくてもいい。
人狼を含めた全ての人を殺すことができる。
人狼に襲われた後に剣を使うことはできない。先手必勝。
昼間の会議では……
大体村人と同じです。
自分が狩人だと主張しすぎると、人狼に目を付けられる確立が上がるかもしれません。

夜の密室では……
同室の人が人狼だと思ったら、殺される前に殺しましょう。
その際には、間違って村人を殺してしまう可能性もあるため注意しましょう。

夜が明けたら……
大体村人と同じです。
部屋に死体があると、まず自分が人狼であると疑われます。
一生懸命説明して、自分が狩人だと分かってもらいましょう。


狩人がいることの意味は、「殺人が起きたときに、人狼が殺した以外のパターンが発生すること」です。
人を殺した人狼が「オレは狩人だ!」と嘘の主張をできます。
また、同室者が人狼かもしれないと恐怖にかられた狩人が、間違って村人を殺してしまうことも起きえます。
ただし、「剣とクマ帽子は先に出したもの勝ち」という現時点でのルールがちょっと微妙なため、改良の余地がありそうです。



・霊能者の導入

役割 人数 目的 できること 遊び方
霊能者 1人 村人と同じ 夜になると、同室の人に対して鏡を使うことができる。
鏡を使うと、その人の正体がわかる。
鏡の使用回数制限は無し。
昼間の会議では……
大体村人と同じです。
人狼側にとっては非常にやっかいな存在であるため、目をつけられて殺されないよう気をつけましょう。

夜の密室では……
同室の人が人狼以外だと思ったら、鏡を使って正体を確かめましょう。
人狼だと思ったら、鏡を使って正体を知った瞬間に殺されるので気をつけましょう。

夜が明けたら……
大体村人と同じです。
村人のためを思うなら、自分が霊能者であることを明かして、消去法で人狼をつきとめましょう。


霊能者になった人は、村人に有利な情報をもたらすことができます。
霊能者が、一晩ごとに次々と皆の正体を暴くことは、人狼側にピンチを招きます。
そのため、人狼側はなんとか霊能者と同じ部屋になって、早く殺して口封じをすることが必要です。
もしくは人狼側の人は、霊能者を上手く騙ることで多くの人を騙せます。
鏡の使用回数制限をどうするかなど、まだちょっと迷ってるところがあります。



・人狼同士の会話
人狼同士はパーティーを組み、パーティーチャットで他の人には聞こえない会話を行えるようにすると、人狼側は常に臨機応変な行動を取ることができます。
現時点でのルールでは、村人の勝利に終わることが多いので、人狼側に有利な状況が増えてもいいかもしれません。
人狼はお互いに協力して、状況に合わせた戦略をとり、村人をかく乱しましょう。
この仕様を念頭に置いて推理をする村人側も面白そうです。



・フリーメイソン
カードゲーム版にある要素で、UOでやる場合にももしかしたら使えるかもしれない役です。まだ試したことはありません。
フリーメイソンは必ず2人です。お互いがお互いをフリーメイソンであると知ることができる以外は、村人と全く同じです。
参加人数が多かったら、導入してみると面白いかもしれません。


■ロケーション案内



・Coveの村
桟橋に接した広場があって、コテージのような小さい建物がいくつかあって、いかにも殺人事件が起きそうな湖畔のキャンプ地という趣です。
NPCがたくさんいるのがちょっとアレだけど、なかなかプレイしやすい場所でした。



・Minocのジプシーキャンプ
比較的寂しげな鉱山の村Minocの、テントがいくつか立ち並んだあたりです。
山奥のキャンプ地に遊びに来たら、テントで夜な夜な殺人が起きて……みたいな雰囲気を味わえますよ。


■人狼おまけ漫画


以前人狼をやったらこんなカンジの展開でした。